北の国からの到来ものに猫パンチ
北海道在住の読者の方から、
オホーツク海産の
鮭の「とば」が届く。
固くもなく、絶妙の干し具合で、うめーのなんの。
さすが本場もんは違いますな。
というわけで、これを肴に仕事部屋で深夜のひとり酒宴。
パッケージに、
「マヨネーズ、醤油、七味唐辛子を混ぜ、とばにつけてお召し上がりますと一層おいしくいただけます」
とある。さっそく、その通りにして食べたら、ますますうめーのなんの。
「こいつはビールとよく合うじゃねーか」と、
ぐいぐい飲んでいたら、すでに寝入られたはずの向田さんが和室からのそのそ伸びをしながら、仕事部屋に入ったきて、あたりをクンクン。
「こんな夜中になにごとどす。ええ匂いさせて。わっ、それなんどす? うちにもよこしなはれ、ほれ」
「あっちいけ。これは人さまが食べるもの。しっし!」
「あんさん、よう、そんな口、うちにたたけますな。どの口がいわしとるんどす。痛い目みますえ!」
などと両者口論になったが、向田さんはじっととばの入ったパッケージをにらんだままぴくりとも動かない。
結局、こちらが根気負けして分けてあげたのだが、その喜びようたるやスギョイ、スギョイで、「もっとよこしなされ、ほれ、もっと」
と
猫パンチまで飛び出す始末。
なんかもう、今晩中に全部なくなってしまいそうじゃわい。
ケッツーさん、どうもありがとう。おいしい夜になりました。感謝しております。