沖縄で味わう、THE・洋食!

仲村清司

2016年07月01日 12:29

戦後27年間にわたって米軍統治下にあった沖縄では、
内地に先んじて本格的な洋食文化が根づきました。

現在もその時代の残り香を濃厚に放つレストランが多数ありますが、
那覇市泊にある『ピッツバーグ・フォーラム』もそのひとつ。



http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47004129/

何を隠そう、ワタクシも移住して以降、
ずっとこの店に足繁く通う隠れファン。
つい先日も行ってきたのですが、
やっぱりいいものですなあ。

店構えから内装のすみずみまで
いたるところ年輪と風格を感じさせ、
ワタクシみたいな初老期を迎えたオッサン世代には
何度通っても飽きない古き良きお店です。


ここは初代が米軍基地のコックとして雇われていた経緯から
生まれたお店で、創業は1962年。
なんと半世紀以上も営々と続いている本格洋食の老舗なのです。

店内には当時500ドルで買ったという
いかにも古めかしいジュークボックスも健在で、
当時はフロアで踊るお客さんもいたそう。

そんなレトロな風景を思い描きながら食べるランチメニューは
なんともよろしいものです。

ワタクシが贔屓にしている「チキンステーキ」がこれ。



小麦粉をはたいた肉をガーリックバターで炒めた逸品ですが、
本格派の料理は見た目からしてどこか違いますな。
もちもちとした独特の食感を楽しみながら、
「あと半世紀は続けてほしいなあ……」としみじみ思い至ったのでございます、はい。


●看板メニューのハンバーグステーキ。やや酸味のあるソースがアメリカン。↓