てぃーだブログ › 仲村清司の沖縄移住録@2018 › 2017年04月

2017年04月29日

古美術鑑定家・中島誠之助氏の書評

古美術鑑定家・中島誠之助氏が
 
『本音で語る沖縄史』(単行本)について書評を書いてくれています。
http://ameblo.jp/bookreviewlike/entry-11226345703.html


【書評倶楽部】古美術鑑定家・中島誠之助 『本音で語る沖縄史』仲村清司著


日本と中国のはざまに生きる

 私たち日本人が沖縄県人も含んで沖縄の歴史をどこまで知っているかといわれれば極めて心もとない。


またその歴史の特異性につちかわれた沖縄県民の心情を他県の人々がまったく理解していないといっても過言ではない。

 沖縄で起こっている米軍の基地問題や産業疲弊などの根底には、大多数の日本人が正しく沖縄の歴史を理解していないというところに未解決の原因があるといえるのだ。

 大阪市生まれの沖縄人2世で現在、那覇市で生活している著者は、どちらにも属さないきわめて高い見地から沖縄の歴史と民族性を語っている。

その筆勢は冷静で大和朝廷を起源とする日本史から見ても媚(こ)びることなく諂(へつら)うことなく爽やかな読後感がある。

 中世に至るまで土器を用いた暮らしを続けてきた先島と呼ばれる八重山の人々や、戦いと戦略に暮れて全島の統一を勝ち取った中山王の偉業には、決して碧海のロマンなどというものは存在しないといえるのだ。

 石垣島の英雄アカハチや与那国島の女傑サンアイ・イソバの活躍は源平の戦いを思わせる。

交易により鉄を手にした者が優れた農具を生産して富と権力を握るのは、鉄砲伝来によって天下を制した織田信長の台頭を思わせる。

薩摩藩の侵攻による首里城の落城は「天人の五衰、今目前にあり」と王家一族を悲します。

北京へ助けを求めれば疲弊した明国からはつれなく見捨てられる。日本と中国のはざまに生きる身は常に振り落とされる危険性を持つのだ。

明治政府の琉球処分や沖縄戦の惨禍、そして米軍支配による基地被害などはすべてこの延長線上にあるといえる。

 過酷な人頭税の改革に献身した無名ヤマト人には教えられるものが多い。

自ら皇民化しようとしたことで沖縄戦の被害は増大したのだ。

この本を読んで沖縄の喜びと悲しみを知ろうではないか。
  

Posted by 仲村清司 at 16:33Comments(0)

2017年04月28日

新刊、ベストセラー1位。

「沖縄と日本本土はこれ以上、不健全な共依存を続けるべきではない。両者の関係史はそのことをくどいほど教訓として伝えてくれている」(本文より)



本日より、『本音で語る沖縄史』(新潮文庫)発売されましたAmazonではいきなり「日本史・地方歴史散策」部門ベストセラー1位。

沖縄人二世の視点で読み解くアジアの交差点の歴史です。


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Posted by 仲村清司 at 21:10Comments(0)

2017年04月24日

トークライブ決定!


まだ先ですが、早々と
トークライブを開催することが決定しました。
演題は『沖縄の歴史は顕著に繰り返される(仮題)』です。

本書では沖縄は歴史の節目で
必ず日本へ同化現象が起こり、
そのたびに貧乏クジを引かされることを明らかにしました。

貧乏くじとは琉球処分(王国解体)、沖縄戦(地上戦)、対日平和条約(米軍統治)、復帰(基地の集中化と固定化)、仲井眞県政の辺野古埋め立て承認など。

では現在はどうなのか、
近現代史を俯瞰しながら沖縄の近未を考えます 。


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Posted by 仲村清司 at 14:58Comments(0)

2017年04月23日

特報! 新刊発売迫る!

新潮文庫の5月の新刊に
ラインナップされました。
いよいよ来週末には店頭に並びます。




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Posted by 仲村清司 at 17:22Comments(0)

2017年04月23日

沖縄の人は優しい?

行きつけの酒場の年輩の常連客が
僕に言った。

「沖縄の人は優しいってみんな言うでしょう。ウソだよ。弱いだけ。沖縄弱いからいいなりなりになる。日本はひどい国。いずれも日本も地震でなくなる。沖縄も後を追うようになくなるよ」。
言葉を返せなかった。

いまもその人の言葉を考えあぐねている。
あまりに横社会の付き合いが長すぎて、
なんだか自分を見失いそうだ。
  

Posted by 仲村清司 at 02:36Comments(0)

2017年04月19日

僕はこんなものを食ってきた

いまはさすがに食えないというものを並べてみた。

たった数年前まで、こういうものを胃に収めてきたのになあ。
さながら「沖縄メタボ食大全」だ。


  

Posted by 仲村清司 at 00:46Comments(0)

2017年04月17日

明るい沖縄と暗い沖縄の間にあるもうひとつの沖縄

PR誌「ちくま」2017年3月号に
『消えゆく沖縄』(光文社新書)の書評が掲載されました。
評者は辛口でユーモアのある語り口が評判の斎藤美奈子(文芸評論家)さんです!


http://www.webchikuma.jp/articles/-/526

『消えゆく沖縄』
https://www.amazon.co.jp/%E6%B6%88%E3%81%88%E3%82%86%E3%81%8F%E6%B2%96%E7%B8%84-%E7%A7%BB%E4%BD%8F%E7%94%9F%E6%B4%BB20%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%85%89%E3%81%A8%E5%BD%B1-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%BB%B2%E6%9D%91-%E6%B8%85%E5%8F%B8/dp/4334039537





  

Posted by 仲村清司 at 11:24Comments(0)

2017年04月10日

新崎盛暉氏を囲んで

新崎盛暉氏の新刊『私の沖縄戦後史』から、沖縄とヤマトの関わり方のあるべき姿を考えるシンポジウムを開催します。

「沖縄人二世」として、ヤマトと沖縄の二つの戦後史を生き、
多くの市民運動の
理論的支柱になった氏の業績から
沖縄の未来像を考えます。
僕もパネラーで発言します。

ぜひご参加ください。

●4月15日(土)午後2時〜5時
●沖縄大学本館・同窓会館

  

Posted by 仲村清司 at 17:29Comments(0)

2017年04月01日

緊急特報!『本音で語る沖縄史』文庫版発売!

さて、皆様この場をかりて告知させていただきます。

『本音で語る沖縄史』新潮文庫から発売されます。



今回は皆様からご希望をいただいていた
「戦後史」を加えて大幅加筆。

古代から、三山の戦国時代、第一尚氏・第二尚氏の琉球王朝時代、
そして琉球処分以降の明治、大正、昭和の沖縄戦を経て、
米軍統治下時代から辺野古・高江問題にで揺れる現代まで、
すべての時代を網羅した「沖縄通史」です。

といってもかたくるしい内容ではなく、
歴史の舞台になった現場に出かけながら、
その地で、当時を振り返っては思いを馳せる
「歩く沖縄史」です。

県内で話題になっている
尚巴志にまつわる話もふんだんに盛り込まれています。

しかも値段はお求め安い637円。4月27日発売予定。
ただいまAmazonで予約開始中です。

*帯をめくると意表をつくキャラクターも。ぜひお目通しを。

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC%E9%9F%B3%E3%81%A7%E8%AA%9E%E3%82%8B%E6%B2%96%E7%B8%84%E5%8F%B2-%E4%BB%B2%E6%9D%91-%E6%B8%85%E5%8F%B8/dp/4101163448/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1491012799&sr=1-2&keywords=%E4%BB%B2%E6%9D%91%E6%B8%85%E5%8F%B8  

Posted by 仲村清司 at 11:39Comments(0)