てぃーだブログ › 仲村清司の沖縄移住録@2018 › 2017年01月

2017年01月31日

芥川賞候補作『ビニール傘』を絶賛する!

【芥川賞候補作『ビニール傘』(岸政彦著・新潮社)を読む!】

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%82%98-%E5%B2%B8-%E6%94%BF%E5%BD%A6/dp/4103507217



以下、向田さんの感想です。

夜半から、
じっくり拝読させていただきましたえ。

旦那はんの生まれ育った街の殺伐感と匂いと雑踏感が胸を締め付けるように伝わってきました。

旦那はんは環状線の内回り車内から風景が流れているのを眺めているような臨場感があるとしきりに唸っておました。

哀しい色の世界のなかにポツネンと生きる青年たちの控えめすぎる空虚な虚脱感がリアルに浮き彫りにされていましたなあ。

昔の映画なら店屋物の丼鉢が効果的な演出をしていましたが、
この小説ではカップ麺の殻やの食べ残しが印象的でした。

より寂寥感が募るシーンますが、
現代では店屋物のラーメンの方が高いし、出前も死語になりつつあります。

そんな時代の変化もさりげなく盛り込まれていました。

刺激的な一冊です。
旦那はんの実家は舞台となった千鳥橋でした。
おおきに、ありがとうございました。


https://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%82%98-%E5%B2%B8-%E6%94%BF%E5%BD%A6/dp/4103507217  

Posted by 仲村清司 at 10:18Comments(2)

2017年01月24日

注意!これを読むと必ずステーキが食べたくなります。

タビリスタ更新!
【日本一おいしい!沖縄の肉食グルメ旅】
<旨み凝縮の熟成肉に開眼す>



今回は日本一美味しい熟成肉の正体に迫ります。
旨い肉の正体はヒレやサーロインではなかった。
驚くべき赤肉を「県民ステーキは」驚きの製法で仕上げていた。

http://tabilista.com/22-%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AE%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%80%882%E3%80%89/

驚くなかれ、先ほどまで暑さにうちひしがれていた3バカ男はこれらの肉を一かけも残さず、白兵戦さながらのうちに平らげてしまったのである。(本文)」

http://tabilista.com/22-%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AE%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%80%882%E3%80%89/



牛欄ステーキと赤身のセット。豪快!


庶民派を追求する県民ステーキは外装も食堂ふう。
  

Posted by 仲村清司 at 19:24Comments(0)

2017年01月21日

「在日沖縄人2世」ゆえの壁

本日付、
沖縄タイムスの読書欄に掲載されました。
【著者の肖像 2世に居場所はないのか】


ルーツを知らずに育った少年時代から
今にいたる心証風景を回想しながら
「在日沖縄人2世」ゆえの壁を率直に語った。「突き放しているようでいて沖縄を抱きしめている。それが僕の姿勢です」


https://www.amazon.co.jp/dp/4334039537?tag=kiyokiyo09-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4334039537&adid=17WVAX12TFG4SD2GZ749&

以下、全文です・

幼少期のあだ名は「土人」だった。沖縄出身の両親を持ち大阪で生まれ育った作家の仲村清司さんは、強烈に差別される悪夢に今も苦しむ。だがそれ以上に屈辱だったのは、自身のルーツを知らずに育ったこと。「差別を恐れて家の中で誰も沖縄の話をしない。卑屈に日本人になろうとしているようで許せなかった」

 少年時代から今に至る心象風景をつづった新著では、新左翼の学生運動を経て東京で編集者として出発し、沖縄出身者の団体で反基地闘争などに取り組んだ過去を回想。「在日沖縄人2世」ゆえの壁に突き当たっていく経緯も率直に語った。

 「僕の原体験は差別だったけれど、沖縄問題の主な課題は基地や乱開発。現地を知らない僕に居場所はなかった」。沖縄出身者に相手にされない悔しさ、もどかしさ、嫉妬。仲村さんは「沖縄に住めば真の沖縄人になれる」と移住を決めた。

 1996年に住み始めた沖縄には、米兵による前年の少女暴行事件に対する怒りが充満。普天間飛行場返還で日米政府が合意。県民投票で反基地票が9割に達し「日本のしっぽ(沖縄)が胴体(日本)を揺さぶり、自立への息吹があった」

 だがその先頭に立つ大田昌秀県知事が98年の知事選で落選。「つかみどころのない沖縄の民意」に落胆した。期せずして空前の「沖縄ブーム」が到来、沖縄が誇る自然と共同体、信仰の損壊が進んだ。「物書きとして沖縄と本土の相互理解に努めたのですが、どうにも疲れてしまって」。気がつけば心を病んでいた。

 移住から20年余。基地を巡る沖縄と本土の対立は先鋭化し、辺野古では基地反対派が本土からの支援者に「帰れ」と怒声を浴びせていると分断を憂える。沖縄を抑圧する本土の罪は重いが、敵意や憎悪は問題を解決しない。そんな思いで未来構想の必要を説いてきたが、現実はままならない。本土出身の同志が病に倒れ、死を前に沖縄を去ったことにも落ち込んだ。

 「2世は沖縄問題の当事者になれないというなら、妙な期待を捨てて沖縄の行く末を僕なりに書きたい。それが愛する沖縄への遺言です」

 (「消えゆく沖縄」は光文社新書・842円)



  

Posted by 仲村清司 at 12:46Comments(4)

2017年01月17日

向田さん、よくなってね。

向田さんはもうじき7歳。
去年は湿疹で何度か病院に連れていきましたが、今日も病院へ。



医師によると電気ストーブの熱のせいで乾燥肌になり、
常在菌がわるさをしたらしい。

注射したけど、これでよくならなかったら、また注射とのこと。
やっかいだねえ。でも食欲も旺盛で元気です。

健康な状態で誕生日を迎えようね。
(写真・仲程長治)


  

Posted by 仲村清司 at 19:54Comments(2)

2017年01月15日

沖縄への報われなかった「片想い」

昨日の沖縄タイムスに続いて、
本日付の琉球新報の書評欄に掲載されました。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-427640.html


評者は大阪市立大学の山崎孝史さん。
コザ暴動の研究や沖縄関係の選挙の分析など、鋭い視点で緻密に沖縄を研究されている方です。ありがとうございました。

ベストセラーにも関わった書が二冊ランクインしています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4334039537?tag=kiyokiyo09-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4334039537&adid=1TPM35KRSY747BYNEXZD&

  

Posted by 仲村清司 at 11:32Comments(0)

2017年01月14日

ごうさんの一周忌を前に

本日の沖縄タイムスに
『消えゆく沖縄』(光文社新書)の書評が掲載されました。



評者はジュンク堂那覇店の森本店長。長年、本を商品として扱ってきたベテランとは別に、本の評者としての分析も鋭く、なおかつ平易に書かれています。一気に読んでしまいました。

「死の直前まで高江や辺野古を訪れ続けた彼の思い。ごうさんは何のために亡くなったしまったのか。二人の最後の晩餐で語られるごうさんの言葉、(中略)涙なしに読めなかった」

僕自身、落涙しながら綴った箇所です。
昨年ガンで亡くなった第三章に登場するごうさんの一周忌もまもなくです。

うれしいことにベストセラーランキングもブラタモリにしっかり食いついています。



https://www.amazon.co.jp/dp/4334039537?tag=kiyokiyo09-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4334039537&adid=1KTRQH6WRSY8TKNH5EZQ&  

Posted by 仲村清司 at 14:21Comments(1)

2017年01月13日

聞き逃した方、あきらめないで!

昨夜、荻上チキ・Session-22の
「作家・仲村清司の沖縄生活20年・沖縄の<光と闇>」(後編)
を聞き逃した方へ。



インターネット配信をお聞きいただけます。
http://www.tbsradio.jp/109069

放送ではオンエアされていない分もお楽しみいいただけます。


http://www.tbsradio.jp/109069


  

Posted by 仲村清司 at 12:25Comments(0)

2017年01月09日

土地の記憶が危うい

拙著、『消えゆく沖縄』(光文社新書)で書いたことと同じ意味の記事が地元紙に掲載されている。



再開発された場所が大型商業施設や新道ばかりだと土地の記憶すら怪しくなる。
那覇は気づかねばならない。

人間の営みの場を無自覚的にコンクリートに上書きするのは海を埋め立てることと同じことなのだ。

基地の跡地がショッピングモールというアイデアしかないとすれば沖縄の未来はないと断言していい。

https://www.amazon.co.jp/dp/4334039537?tag=kiyokiyo09-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4334039537&adid=176TK3B54P67T3V2Z7Y0  

Posted by 仲村清司 at 13:03Comments(0)

2017年01月06日

県民の県民による県民のためのビーフステーキ!

日本一おいしい!沖縄の肉食グルメ旅、
新編がアップ。本日一斉配信されました。

http://tabilista.com/21-%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AE%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%80%881%E3%80%89/

今回のテーマは、
県民の県民による県民のためのステーキ〈1〉

本文をちょっと紹介すると、

「外装からして腰が砕けそうになった。入り口正面の上部窓ガラス5間分(約9m)を使って「サラダ スープ ライス食べ放題です!!」と極太丸ゴシックで大書されているのである。外装も既存のステーキとはほど遠く、沖縄の大衆食堂そのものである。」



「目の前の男は400gのステーキをバキッと噛みちぎるや、バニラアイスをワシワシ舐め食うという、世にも奇妙な食のシーンを展開し始めた。なるほど、ステーキ食いの手練れともなると食べ方ひとつとっても尋常ではないらしい。」



というわけで、観光客向けのステーキハウスが乱立するなか、
あくまで地元の人向けに出店したお店をワタクシが潜入ルポしました!
進化=深化していくステーキ料理をご堪能ください。

http://tabilista.com/21-%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AE%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%9C%8C%E6%B0%91%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%80%881%E3%80%89/

  

Posted by 仲村清司 at 15:53Comments(0)

2017年01月04日

『特報』消えゆく沖縄をラジオで!

明日5日と12日、TBSラジオで放送中の
『荻上チキ・Session-22』( 月~金 22:00 - 23:55)に出演します。

テーマは、新刊『消えゆく沖縄』(光文社新書)を書いたワケ。本では語れなかった内容もお話しします

お相手してくれるのは、もちろん荻上チキさんと南部広美さんです。
コーナーは「セッション袋とじ」で、
出演時間は23:40~50分頃です。
10分間ですが2週にわたって放送し、ネットではノーカット版をお送りしています。
お楽しみに。

  

Posted by 仲村清司 at 15:30Comments(2)

2017年01月01日

今年も春から〜

皆様、昨年はお世話になりました。
今年はもっとお世話になりますので、よろしくお願いいたします。


  

Posted by 仲村清司 at 14:00Comments(4)