仲村清司の沖縄移住録＠2018

そういえば……、
このブログで中華料理を
紹介したことがなかった（ように思う）。

昨夜はなぜか司馬遼太郎は
チャーハンが好きだったという話から、
だったらチャーハンを食いに行こうという展開になった。

寄る年波に押され気味の男としては、
軽率な選択ではあったが、
モリモリワシワシ食ってしまった。

<


お花畑のような料理と
本格的な豚たん料理を出すお店。

画像:IMG_4479_1.jpg>

同じ人が調理したとは思えない料理。
人間のセンスは深いなあ。

  

集団自決の地である
チビチリガマが荒らされる事件は
1987年にも発生している。

が、その時分とは時代の空気が違う。

まともな右翼や国家主義者であれば
本土決戦の時間稼ぎのために
地上戦に巻き込まれ、
「生きて虜囚の辱めを受けず」という
戦陣訓を貫き通して犠牲になった
戦没者の遺骨が残る場を
荒らすことはないはずだ。

気に入らなければ蹴散らし、
破壊するという
八つ当たり的な意図がうかがえる。
幼稚というほかない。

そういう乱暴な時代のなかに
「沖縄」が
一県丸ごと放り込まれてしまっている。

何やらとてつもなくやばい時代に入ったように思えてならない。

  

夏バテ気味で、悶々とする日が続いていたせいか、
ブログの更新がのびのびになっていた。

このままではいかんなあと、
悶々度を深めているうちに、
沖縄地方は2年ぶりの台風接近となった。

先島地方はすでに暴風域に入ったもよう。
那覇もだんだん風雨が強くなり、
刻一刻、嵐が近づいてくるのがわかる。

向田さんはご覧のように低気圧に弱い。
本が好きな彼女も、読書をやめてぐったりしている。



猫科の動物は雨降りは狩りができなくなるので、
無駄な体力を使わないよう休養する。
野性時代の本能の名残なのだそうだ。

一方の人間といえば、暴風や大雨に警戒しつつも、
「やっときてくれたなあ」と台風を心待ちにしてきたかのようなことを言う人も。
確かに今年の夏の沖縄は異常高温が40日以上も続いているから、
理解できなくもない。

昨年から台風はわざわざ沖縄本島をそれて内地に向かうことが多く、
気象変動は台風のコースにまで及んでいるのだなあと痛感。
島嶼県ゆえに日照りが続くと、すぐに生鮮品に影響がでる。

いま沖縄はたぶん日本一野菜が高い地域のはずだ。
ゴーヤーも不足気味で、価格が高騰し、今年の夏は数回食べた切りだ。
それでも40日近く真夏日が続いているから、ビールは欠かせない。
結果、出費がかさんでいく。

その家計を圧迫する理由もさかのぼっていくと、「台風不足」なのである。
沖縄はなんだかんだいっても台風から恩恵を受けている。

風の唸る音を耳にしながら、
沖縄はやはり台風とともに生きる定めにある島のだなあと、
接近してくる嵐に思いを巡らせている。