仲村清司の沖縄移住録＠2018

京都の四条河原町阪急が今年秋をめどに営業を終了するんやと。


待ち合わせ場所のメッカやったのになあ。
学生時代、ワシもそんなことしたことあったけど。
クリスマスイブに最上階のレストランで待ち合わせて、
プレゼントの交換したんや。

そうなんや、そこまで仲がよかったから、
用意してたプロポーズの言葉がいえると思うたのに……
でも、ふられてしもうた。

気まずい沈黙の時間が過ぎていく間に
「いとしのエリー」が際限なく流れていたのを、
いまでも、ありありと思い出すことができるわ。

（こうなった以上、もう京都にはおれん……）

僕は逃げ出すようにして、東京に出て行ったんや。


それから20年後……。

僕らはひょんなことから、
その阪急の同じ最上階で待ち合わせすることになったんや。

別の店に変わっていたけど、窓の外の景色は変わってなかった。
ドキドキした。

「なんで、東京に行ってしもうたん？」
「そ、そやかて、ふられたから冷や汗」
「なんで、うち一人おいて勝手に東京に行ってしもうたん？」
「えっ？」
「うち、追いかけようとまで思ってたんえ」
「へ？　どういうこと？　ど、どういうことなんれすか」
「一人で勝手に勘違いして……。うち、あのときふった覚えなんかあらへん。それどころか……」
「へ？　意味がわからへん。どういうこと？　わかるように教えてくらさい」
「ど・ん・か・ん！　あんたは鈍感や。　もー、取り返しのつかないことしてくれて」
「あの、ということは」
「うち、あのときといまの気持ち、●●●●●●●●ないんえ」
「僕も、、、、、ずっと●●●●●●●●」

でも、これ以上やりとりをしたら、
ただならぬ気配になることは火を見るより明らかやった。
でかかった言葉をお互い呑み込んで、
あの日と同じように鴨川まで二人肩並べて歩いて、
結局、僕は自転車で帰る彼女を見送ったんや。

振り返ると、阪急百貨店のイルミネーションが
ひときわキラキラと輝いてたなあ。

想い出の場所がまたひとつ消えていくんやねえ。   

｢斟酌しないといけない理由はない」
とヌケヌケといった平野博文官房長官、

ついに、
移設先の自治体が受け入れに応じない場合は
法的に決着させることも可能と言い放ちましたな。
↓
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1090183&media_id=4

つまり、
「国策に対して沖縄が逆らうのなら、文句がいえないよう法律を持ち出して強制執行しますよ」
ということだ。

本音が出たというところだが、
実は民主党幹部は、今月中旬にすでにこんなことをいっている。

「名護市長選挙の結果が、現行案を推進するという良い方向に出たとしても、工事に着手した時にどうなるか」（長島昭久防衛政務官）

要するに、民主党幹部の本音は容認派の島袋氏に勝ってもらうことが
党にとって「良い方向」だったということ。露骨だなあ。

在日韓国人２世作家の梁石日氏は琉球新報紙上で、
「沖縄に対して本土の人たちは非常に差別的な意識を持っていると思う」
として、
「日本は沖縄を利用している」と述べているが、
まったくその通りであろう。

もし、移設先が横須賀や厚木で、その市長選で移設反対派が勝ったとしたら、
平野官房長官は、「斟酌しない」とか「法的に決着させる」といえただろうか。

神奈川県民に対して、とてもそんなことはいえませんわな。

相手が「オキナワ」だからいったことは火を見るより明らかだ。
  

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名護市長選の期日前投票が、全投票の半数に達する勢いだという（総有権者数が45000票で、すでに９千名以上が投票）。
↓
http://www.asahi.com/politics/update/0121/SEB201001210011.html

記事にもあるように、
期日前投票の動員は自公勢力の「お家芸」だが、
ここまでくると前代未聞、もはや開いた口がふさがらない。


以前の選挙で、
クラブやスナックのホステスさんたちが「同伴」と称して、
保守系運動員の客に期日前投票に動員させられたことがあったが……、
たぶん名護でも同じような事が展開されているのだろうな。


動員する側はむろん問題だが、動員される側の安易な姿勢も疑われるし、
なにより民度が問われているというべきだろう。

とにかく、県民としてはずかしい。情けない。

選挙史上、最も恥ずべき事態がいま名護で起きている。

関心のある方は作家の目取真俊さんのブログも読んでほしい。
↓
http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/cc876bcca9f137da561b8e19fb0b4027  

本日（１月２２日）、発行の琉球新報付録「週刊かふう」に
ワタクシのエッセイが掲載されております。



１２月まで月一回、１年間にわたって連載されますが、
町並み、インテリア、建物、骨董など
これまでワタクシが書いてきた世界とは
一風異なった話題を縦横無尽に綴っていきます。

写真

初回のテーマはワタクシ流の京都観光案内。
今年の大河ドラマの龍馬や、新選組の隠れスポットも紹介されております。



イラストも素敵ですから、ぜひ、お目通しくださいませ。


  

去年の１２月２６日の忘年会以降、
どこにも飲みに出かけていない。


風邪をこじらせたり、
まったなしの〆切にぐいぐい締め付けられたりの毎日で、
どこにも出かけられないのだ。
病に冒される前のワタクシは行きつけの酒場で、
↓のごとく
おそるべき怪しさを発揮していたのだが、
いまはこんなマネはとうていできぬ。



発作的に美女や訳あり女性の顔が見たくなって、
何度か手と唇がブルブル震え出し、
「おっ、もしかして禁断症状？」と思ったりしたが、
出そびれているうちに、急用ができて動けず、
ついに２０日以上も引きこもる事態となった。


中途半端に長い人生のなかでも、
これほどまでに飲み屋に足を運ばなかったのは初めてのことだ。


こうなると、なにやら妙に新鮮な気分になってしまい、
少し飲みたい気分になったときは
家鍋をしたり、ふだんは食べないアイスなどをペロンチョしたりする。




そうして、
「どうせなら、このままひと月ほど出かけないでいるか」
などと、
孤独男は手作りおにぎりをほおばりながら、
姑息な考えを巡らせたりもするのだ。


が、そうこうしているうちに、
またまた出かけられない事態に陥りそうな気配になっている。

うーん、どうすべえか。  

ほんに、滋養のあるもん食べたいなあ、ゴホっ。


こんな夜は訳あり女が
作ってくれるこんなあったかい肴で、
熱いのぐびっとやりたいなあ、ゴホっゴホっ。




こんなん久しゅう食べてへんなあ、ゴホっゴホっゴホっ。





へ？　こんな器用なこともできるんかいな。
あんたの亭主、宝もんを嫁にしなはったな！
もしよかったら、わいと駆け落ちしぃへんか、
今は……、あかんてか。そやろな。

そやけど、「今は……」というとこが、あんたらしいわ。
ゴホっゴホっゴホっゴホっ。





〆にこれをたぐりながら、ぬる燗やれってか、うれしいなあ。
涙がちょちょぎれるなぁ、いやほんま。





え？　ちゃんちゃんこ、着せてくれるてか。
ほんにやさしゅうて、めんこいおなごや。
ほれ、こっちおいで。ええ子、ええ子したろ。

うっ！　ゴホっゴホっゴホっゴホっ。
ゲホっゲホっゲホっゲホっ！


なんや、夢かいな。そやろな……。

ふふ、そやけど、あんたのおかげで、
ええ寝汗かかせてもろたわ。うふうふ。

まだ、夜風がうわんうわん、うなってますなあ。
さぶい夜ですわ……。
  

年末にこじらせた風邪がまだ治らない。
というか、治ったかなと思うや、翌日は咳き込んだり、
かと思うと、次の朝は快調なのに夕方になって発熱したりと、今回の風邪はまったくもってしつこい。


妙齢の小悪魔的美女にしつこくまとわりつかれるというのなら、
一度は経験してみたいのだが、
風邪だけはかんべんしてもらいたい。


こういう状態が続くときはしっかり養生し、滋養をつけるのがいちばん。

というわけで、友人が山芋鍋を作ってくれた。



秋田の名物料理というのだが、
要するに、だし汁を張ったすりおろした山芋を鍋に入れて、
野菜や鶏肉といっしょにぐつぐつ煮込みながら、いただくというもの。



その山芋というのが、長いもややまといもではなく、
そんじょそこでは手に入らない天然の自然藷。



すりおろすと、ねっちりねちねち、餅のように粘りが強い。
食感もねちょねちょねっちょり、
自然藷にしたなめずりされながら、
怪しい感触でからまれていくという感じ。



舌にのせるたびに、あえぎあえぎし、
「こんなからみ方してくれるのなら、もう、奴隷になってもいいわ。あぁ。……」
と思わず、声にしてはならない恍惚の声をあげてしまった。

どうも滋養というより強壮成分の多いのではないかと思ったりもしたが、その夜はなぜか体がかっと熱くなって、
寝汗びっしょり。

おかげで熱は下がったかな。
それにしても、まことにうまい自然藷であった。
今度は麦ご飯でとろろ飯にして、むらむらしたい、
いや、食べてみたいものだ。

  

ワタクシの大親友かつ人気ブロガーが書いた、

「てんもりさんが見つけたおいしい店100」の通販サイトができました。

↓

http://okinawa100.shop-pro.jp/?pid=18109719


沖縄県外の人は↑で購入してください。  

友人たちから真心のこもった美味しい縁起ものをいただきました。
ありがとう。



そして、親友のてんもりさんの本がコンビニに並んでいました。



うれしいなあ。
↓
http://tenmori.exblog.jp/12535557/


まだゴホゴホやっている身ですが、これで正月らしく、
お目出度いことがそろいました。

「こいつは春から縁起がいいわえ！」指でOK

今年は僕にとって最大の正念場の年、

めいっぱい笑顔で綴る素晴らしい２０１０年にしますよ。

みなさまも、僕からいっぱいいっぱい良きことをあやかるように。

みなさまのご多幸を心から祈ります。  

今年こそ良い年にしたいと強く思います。
今年こそ笑顔が絶えない年にしたいと思います。
今年こそやりきれることをやりぬく年にしたいと思います。

読者の皆様も、いっぱいいっぱい良いことがありますように。