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2009年08月20日

沖縄そばとのつきあい方

沖縄そばを半年以上にわたって絶っていた。
ついでに白状すると、泡盛も一年近く断酒していた。

特に理由があったわけではない。
強いていえば、「飽きてしまった……」といおうか。

沖縄フリークがこんなことを知ったら、
「ふ、ふざけるんじゃあないよ! 移住者はなんちゅう贅沢なことをいうのか!!!」
と、まなじりをつり上げて憤るかもしれないが、
飽きてしまったものは仕方がない。

沖縄そばも泡盛もなんとなく口にするのをやめてしまったら、
お店に出向くのもおっくうになった。
そうして、沖縄そばに関しては、
いつしかバッタリ食べるのをやめてしまったのである。

もしかするとこのまま生涯口にしないのかもしれないなあ、
沖縄人二世といっても、
内地で育った人間はうどんや蕎麦に戻ってしまうのだろうか、やっぱし
などと、徒然なるままにひとりごちていたら、
先月、突如的に異変が起きた。

久しぶりにヤンバルをドライブしていたら、
同行していた美女Aが
「ヤンバルの沖縄そばが食べたいわ」と言い出したのであった。

(う〜ん、どうしようか)と思ったが、
久しぶりに来沖し、ヤンバルが初めてという彼女のリクエストは
やはり最優先されるべきである。

で、向かったのが、本部の「きしもと食堂」。
移住歴10年以上のキャリアを誇るワタクシとしては
あまりにオーソドックスすぎる選択かなと思ったが、
沖縄そばに関心が向かなくなったせいか、
ほかに思いつかなかった。

写真↓は「きしもと食堂/八重岳店」の沖縄そば。

沖縄そばとのつきあい方



八重岳店はワタクシも初めてだったが、20人ほど行列ができていた。
本店はいわずとしれた老舗だが、両店ともあいかわずの人気のようである。

それはさておき、鼻腔をくすぐるような鰹の強い香りが刺激的で、
なぜか妙に懐かしく感じられた。

これがきっかけで再起動のスイッチが入ってしまった。
以来、沖縄そばがやめられなくなり、
昨日は南部、今日は遠出、明日は中部と、
沖縄そば行脚の旅が続いている。

写真↓はご近所の「てぃーあんだ」と「うかじそば」。
沖縄そばとのつきあい方
沖縄そばとのつきあい方


「飽きるほど接して、忘れるほど絶つ」ーー。
いいものと長くつきあうためには、こういう手法も一法なのかもしれぬ。
なにやら女性とのつきあい方の極意にも似ているがが、
ともあれ、美女Aに感謝である。




Posted by 仲村清司 at 13:01│Comments(11)
この記事へのコメント
もしかすると、鰹節の臭いに刺激を受けがちなのは、大阪で育ったことが原因なのかも知れませんよ。
あない鰹節の臭いにひんぱんに遭遇するのは、沖縄と大阪くらいですもん。
ところで、ふと思ったんですが、沖縄そばのダシで和蕎麦を食ったら案外うまいのではないでしょうか。
さっき、阪神百貨店の地下で姫路名物「駅そば」をすすりながらそんなことを考えてしまいました。
Posted by ゆうじん at 2009年08月20日 17:04
沖縄そばも泡盛も、そんなに離れてたんですかビックリしました!なんか夫婦の様な話ですね。でも結局は妻の所に帰ったみたいな?(笑)飽きるまで熱中した事ってあったかなぁ〜と自分を振り返ってみたりして。あー飽きるまで泡盛飲もう!沖縄にも通い続けよう!
Posted by まま at 2009年08月20日 21:03
そうか!なるほど

僕らは何ヶ月か空けて沖縄行くから
自動再起動
そのブランク明けで無性に沖縄そばを食べたくなるんでしょうね。
朝そば、昼そば、夜そば
なんてこともありますからね。
泡盛だけでなく酒は飽きます
そしてまたくるっと一回りして泡盛を飲むのです。
Posted by べっちー at 2009年08月20日 22:05
ゆうじんさま

>鰹節の臭いにひんぱんに遭遇するのは、沖縄と大阪くらいですもん。

そうかもしれませんなあ。
大阪は羅臼の昆布文化でもありますが、確かに、鰹節文化でもあります。
Posted by 仲村清司 at 2009年08月21日 00:14
ままさま

故郷は遠きにありておもうもの……。
という言葉に通じるものもありますが、
ともかくも、一途に接し、一途にはなれることも人生哲学の極意であります。
Posted by 仲村清司 at 2009年08月21日 00:17
べっちーさま

それがもつ本当の価値を知るためには、
極端にくっついたり離れたり、するのがいちばん新鮮かも。
泡盛とのつきあい方も然りですね。
Posted by 仲村清司 at 2009年08月21日 00:22
 きしもと食堂は、本部へ行ったとき絶対に入りたかったのですが、なんせレンタカーだったので、駐車場がないのがわっかて泣く泣くあきらめた店です。ぐやじい。いつでも行ける人は却ってそうやって離れてしまうのですね。ム・・
贅沢だな~
 ご近所の二件も美味しそう。「てぃーあんだ」は紅生姜じゃなくて生の生姜が刻んで載せてあるのがいい感じです。「うかじそば」は細く丸い麺がおいしそう。石垣島で食べた八重山そばと似ています。
 しかし他の人も言っておられますが、仲村さんがそんなにも泡盛や沖縄そばから離れていたということの方が驚きです。泡盛や沖縄そばで体が出来上がっているようなイメージがあるのに。
 昨日偶々、久米仙の12年もの(甕)と、八重泉の10年もの(樽)を飲みましたが久しぶりに本当においしかったです。仲村さ~ん、泡盛の方にも戻ってきてくださいね~。
Posted by 吐夢 at 2009年08月22日 13:54
初めまして。

7、8年ほど前から毎年沖縄を訪れておりますが、ご著作「住まなきゃわからない沖縄」や「仲村清治の独断偏見!!沖縄とっておきの隠れ家」、また5,6年前に那覇空港で購入しました「泡盛通飲読本」を拝読し、美味しい店や泡盛を楽しませて頂いております。

沖縄での昼食はほとんど沖縄そばで、今年の旅行では初めて我楽そばを訪れ、美味しい澄んだ出汁に夫婦共々感激しました。

>「飽きるほど接して、忘れるほど絶つ」
私も、釜揚げうどんで同じような経験がありますね(笑。
Posted by ショチクレ at 2009年08月24日 00:08
吐夢さま

きしもと食堂の八重岳店は大型店で、駐車場も併設されていますので、
確実に入れますよ。

>泡盛や沖縄そばで体が出来上がっているようなイメージ

うーん、そうでしたか。ワタクシ、あまり酒は強くないので、それほど量はたしなまないのです。ビールは好きですが……。

最近は少しずつ泡盛に戻っていますので、ご心配なく。
Posted by 仲村清司 at 2009年08月25日 18:15
ショチクレさま

拙著、ご購読頂きましてありがとうございます。
我楽そばは一押しのお店です。どうぞ、これからもごひいきに。
Posted by 仲村清司 at 2009年08月25日 18:17
 沖縄そばに飽きる・・・・・・。その気持ちわかります! 私も沖縄にきて1年目にはいろいろなお店に食べに行ったり、自分で作ってみたりしました。しかし、もう一年以上食べていない気がします。
 泡盛はあまり好きではなく元から飲まないのですが、内地に住む家族が好きなので時折買って送ったりする程度なんですよね(笑)
Posted by シカダ at 2009年10月25日 16:02
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