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2004年11月17日

男が励むストレス解消料理

世の中にはストレスが溜まるとバカ食いする人がいるが、僕の場合、昔からのクセというのか習性というのか、ストレス過多になると無性に料理を作りたくなる。
それも自分のために作るのではなく、人に供するための料理だ。そうなると、自然と凝った料理になるので、自分でいうのもなんだが、出来映えも味もなかなかのものに仕上がる。

料理嫌いな妻にとってはこれが好都合になっているようで、
僕が台所に入るとソファーにごろり横たわるのが常。
そう、できあがるまで一眠り決め込もうという魂胆なのだ。
ここで手伝ってくれれば可愛げもあるのだが、アレの腹の中は
『しめしめ、今日は美味いもんが食えるわい。クフフ』といったところなのだろう。

まったくもって腹立たしいヤツなのだけれど、
ここで文句をいえば、またストレスを溜め込むことになるので、
こちらは黙々と料理に励むことになる。書きながら、
損な役回りをしとるなあという気もしているのだが、まあこれも運命というものなのでしょう。

で、先日もストレスをいっぱい溜め込んで本格料理に挑んだのだが、
なんと3時間もかけてタイ料理、純日本料理、韓国料理など一気に4品も作り上げてしまった。
よほどストレスが溜まっていたのだろなあ。作りながら自分でも驚いてしまったぞ。

それはさておき、なかでも上出来だったのは、「カーオマンガイ」というタイ料理だ。
カーオとはタイ語で米、マンが油、ガイが鶏で、すなわち「鶏肉の炊き込みごはん」だ。
ただし、沖縄風にアレンジしたので、実際は「カーオマンガイ・ジューシー」となる。


作り方はそれほど難しくない。
まず、鶏の胸肉500グラムと大根と人参をイチョウ切りしたものを
1リットルの水でアクを取りながら煮る。このとき匂い消しに生姜を一かけ入れるのがポイント。
煮具合は材料に火が通ればOKで、鍋の汁はそのまま冷ましておく。
次に米2合をといで、米を炊くのに必要な分だけ鍋の汁を取り出して炊飯釜に入れる。
味付けに塩、ナンプラー少々を加え、米の上に鶏の胸肉を置いて、あとは炊飯釜に入れて普通に炊けばOK。


で、炊飯している間にフーチバーを細かく刻んでおいて、
蒸らし時間に入ったら、そのフーチバーと大根と人参を加えてそのまま10分。これで出来上がり。
タイ料理の場合は仕上げにパクチー(コリアンダーの葉)を散らすのだが、沖縄ではフーチバーの方が馴染みがあるし、なにより香りがいい。で、あとは鶏肉を食べやすい大きさに切って、ごはんごと深めの皿に盛れば見事なパーティ料理に大変身。

というところで、妻が「ふぁーい」と脇腹をボリボリかきながら、
見はからったように、寝ぼけ顔で起きてくるのですな。

わが家ではこういう展開がもう20年近く続いているのだが、当たり前になりすぎたせいか、
最近では僕に対する感謝の言葉や誉め言葉もなくなっている。
こういうことでホントにストレス解消になっているのかどうか、ふと、
素朴な疑問に苛まれる今日この頃なのであるが、まあいいか。


Posted by 仲村清司 at 17:31│Comments(0)
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