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2005年10月27日

緊急発言・怒、怒、怒!

日米両政府がついに本性を剥き出しにしましたな。
普天間飛行場の移設先を辺野古沿岸部にすることで、正式に合意。これにともない、
本島中南部基地を北部に集約。加えて、建設予定海域(公有水面)の使用権限を知事
から国に移す特別措置法案を年明けの通常国会に提出する……。

つまりは、県民が要求する県外移設(海外移設)には絶対に応じず、ごり押しで県内
移設を推し進め、中南部にある既存基地施設・機能をヤンバルに集中させて、あくま
で沖縄の基地を固定化させ、これに沖縄県が反対して移設をこれ以上困難にするなら、
国家が建設予定海域の使用権限を県から取り上げてしまう、というわけです。

どうやら、沖縄県民の切実な声は内地には届いていないようですね。

21日の記者会見で、東京都知事は、
「沖縄みたいにたくさん空いている土地があって、そこが良いと言っているわけでは
ないが、伊江島なんてのは普天間のわりと近くで、滑走路が2本もあってほとんど使っ
ていない」
と、発言したそうですが、沖縄県民にとって暴論としかいえないこの発言を都民はど
のように感じたのか、関心があるところです。

ともかくも、移住者といえども、税金を払って島に暮らしている「県民」です。いろ
んな意見があることは承知している上で、あえていうなら、いま、「県民」一人ひと
りがこの一連の経過を自分の問題として考えることが大切です。

識者の間からは、県民投票の実施や、島ぐるみ闘争に学べという声があがっています。

傍観者でいられる段階はすでに超えてしまったというのが、僕の実感です。

*メディアが報道している関連記事は「なんくる主婦の年中わーばぐち」を参照して
ください。
http://pyoblog.ti-da.net/


Posted by 仲村清司 at 16:14│Comments(6)
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辺野古沿岸案合意のニュース。ここ数日間、琉球新報と沖縄タイムスでずっと報道されてたので見てはいたんですが…いざとなると、やっぱりショックです。セットとなる中南部の基地の撤...
なだそーそー…辺野古沿岸案合意【なんくる主婦の年中わーばぐち】at 2005年10月27日 17:10
この記事へのコメント
こんにちは
リンクありがとうございます。

ショックな記事から1日たって、また色んな反応が出始めましたね。
島ぐるみ闘争…移住者の方が居心地悪くなるような事にならないよう…
米軍基地の問題は日本全体の問題だと国中にとらえていただけたら、と切に願っています。
Posted by pyo at 2005年10月28日 14:39
はじめまして。この問題は去年からずーっと身近になっていることなので、書き込みしました。現在怒り心頭です。石原は今回に限らず、無責任暴言野郎なので、またか、ってかんじですが、そんな石原に同調している大多数の人間が多いんですよね。沖縄基地問題はとにかく都民にとっては遠い話しですよー。小泉さんに全てをゆだねそうな人達が多いのも選挙で発覚しましたし。でもだからって、それを憂うだけの生き方はするつもりないので、自分なりに闘ってはいます。しょぼい人達にあわせてもしょうがないし、なにより楽しくないですもの。まとまりのないことをつらつら書き込んでしつれいしました。またおじゃまします・・。
Posted by Cot at 2005年10月31日 23:00
はじめまして。なぜだか沖縄にとらわれてしまった男です。
沖縄のことを知れば知るほど、沖縄の置かれている状況に
怒りを覚えます。

見方を広げると、沖縄だけでなく日本のおかれている状況に
危機感を持つべきとも思います。
在日米軍の再編成の協議の報道を聞いていると
沖縄だけでなく、日本全体がまだアメリカの占領体制の枠組の
中にあるように感じます。
いや、そうではなくて、むしろ積極的に日本の力を使って
(アメリカ本国の資源や労力は省く方向で)
アジアの地域における、アメリカの権益を守ろうとしている
ようにも思えます。

憲法改正案もあわせて考えると、かなりやばい感じがします。
Posted by  ひろくま at 2005年11月02日 11:25
COTさま

県民の声が届いていないと僕は書きましたが、周知の通り、沖縄の人たちは復帰前から、復帰前後の沖縄闘争の時代も、そしてその後もずっと、基地問題を訴え続けてきたのです。
石原発言はそのことを無視してか、知らぬふりをしてか、あるいは忘れてしまったのか、ともかくも、その延長線上での暴言ということを忘れてはならないでしょう。
いずれにせよ、ひとつの勢力にすべてをゆだね、ひとつの方向に国民が向かっていったあの時代に近づいているような気がします。
Posted by 仲村清司 at 2005年11月02日 13:00
ひろくまさま。

軍事的な観点からみれば、おっしゃる通り、日本はアメリカの占領体制下にあるともいえますね。とすれば、沖縄は日米両国の軍事植民地下にあるということになります。

日本人にとって、安保は「条約」かもしれませんが、沖縄にとっての安保は「物理的」なものにほかなりません。
実態をイメージしにくい「条約」と、実態が兵器・弾薬・基地として物理的に存在し、戦争の道具として機能するその差異を、今一度、日本人は考えるべきだと思います。

いずれにしても、憲法改正が声高に、それも権力だけでなく、民衆からも語られる現在の状況は危険です。「草の根ファシズム」、そんな言葉を思い出してしまいました。
Posted by 仲村清司 at 2005年11月02日 13:35
>日本人にとって、安保は「条約」かもしれませんが、沖縄にとっての安保は「物理的」なものにほかなりません。

まさにこのことが、物理的に存在することが
本島に行った際に感じた重苦しさの
本質だったのですね。
言葉にしていただけたことで、改めて認識しました。
Posted by  ひろくま at 2005年11月02日 16:47
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