仲村清司の沖縄移住録＠2018

1980年頃、焼酎がまだ居酒屋に普通に置かれる前、映画監督の山本晋也が書いた「焼酎党宣言」という本があって、そこにはジンリッキーとかモスコミュールのベースを焼酎に変えたレシピが多数紹介されていた。それからの焼酎の躍進・社会認知はご存知の通り。
それをヒントに、沖縄のバー、酒造関係者に「泡盛ベースのカクテルはいかがですか」と提言したが、「泡盛は泡盛そのままでいい」と、聞く耳を持たなかった。
そして今、「泡盛の消費が低迷しているので、何か良いアイデアを」と公募しているが、今頃何を言っているか！
よく文化人が「沖縄は進取の気風に富んで…」なんてお世辞を言っているがとんでもない。典型的な辺境のイモ感覚ですよ。本当に良い物を見極める目がない。まがい物と本物を見分けられない。
保守的を通り越して、沖縄の中でしか通用しない「井の中の蛙」ですよ。
そばにしても同様で、灰汁を使って手打ちをしている店もあるが、麺をトレーで仕入れているようでは、立ち食いのそばと同じレベルでしかない。
真摯に、店頭で麺を手打ちするぐらいの店が標準型になってほしい。
沖縄に行った事がある人、ない人にそばの印象を聞くと、「ああ、あんまり美味くないヤツね…」と言われる。それは安易な作り方をしている店が多すぎるから。だしがぬるい店が多い。「あのユルい雰囲気がいいんだ…」という弁護は、沖縄のそばのレベルをどんどん低下させてしまうと思います。